こんにちは。
観劇三昧OLです。
ついにきてしまった…だいきほ退団公演…
私の主戦場(?)は宙組ですが、宝塚の世界観大好きなので大劇場公演は基本全組観ます。
一般発売の時に死ぬ気でチケット取りました。
めちゃめちゃ楽しめましたよ〜〜!
非常に長くなってしまうので、今回はfffに絞って書きたいと思います!
それでは観劇レポート、レッツゴー!
概要
今回はミュージカルとレヴューの2本立て!
どちらも「かんぽ生命ドリームシアター」が冠協賛になっています。
fffは上演時間1時間35分となっています。
あらすじ
●かんぽ生命 ドリームシアター
ミュージカル・シンフォニア
『f f f -フォルティッシッシモ-』~歓喜に歌え!~
作・演出/上田 久美子
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン。音楽史に革命を起こし、今や不滅となったその男の名前。しかし男の名は、あらゆる不運に彩られている。失恋、孤独、失聴…。それでもなぜ彼は、至上の喜びを歌う「第九」を完成させることができたのか。
聴力を失い絶望する天才音楽家の前に姿を現した謎の女。女の不可解な存在にいらだちながらも、いつしか彼女を人生の旅の友としてゆくルートヴィヒ。やがて二人の不思議な関係が生み出した音楽とは──。
フランス革命後の混沌のヨーロッパで、ナポレオン、ゲーテ、そしてベートーヴェンが歩む覇道が交差する。誰もが知る伝説の男たちについての、新しい物語…ミュージカル・シンフォニア!
宝塚歌劇公式サイト雪組公演公演解説「作品紹介」より引用。https://kageki.hankyu.co.jp/sp/revue/2021/fortississimo/index.html
キャスト
主なキャスト(全日程出演)
■ルートヴィヒ・ヴァン・
ベートーヴェン 望海 風斗
■謎の女 真彩 希帆
■ナポレオン・ボナパルト 彩風 咲奈
■ケルブ【智天使】 一樹 千尋
■ヨハン・ヴァン・
ベートーヴェン 奏乃 はると
■ロッテ 沙月 愛奈
■オーストリア皇后 千風 カレン
■皇帝フランツ一世 透真 かずき
■ヨハン・ヴォルフガング・
フォン・ゲーテ 彩凪 翔
■ヘンデル 真那 春人
■小さな炎/マリア・ヴァン・
■ベートーヴェン 笙乃 茅桜
■宮廷楽長サリエリ 久城 あす
■クレメンス・フォン・
メッテルニヒ 煌羽 レオ
■ルートヴィヒの家政婦 杏野 このみ
■ゲルハルト・ヴェーゲラー朝美 絢
■ブロイニング夫人 愛 すみれ
■カール大公 桜路 薫
■ロッシーニ 天月 翼
■グイチャルディ夫人 白峰 ゆり
■ナポレオンの副官 橘 幸
■エレオノーレ・フォン・
■ブロイニング 朝月 希和
■マリー=アントワネット 妃華 ゆきの
■ガレンベルク伯爵 真地 佑果
■黒炎 華蓮 エミリ
■黒炎 沙羅 アンナ
■選帝侯 叶 ゆうり
■ルドルフ大公 綾 凰華
■昔のロールヘン 星南 のぞみ
■ウェルテル 諏訪 さき
■少年ルートヴィヒ 野々花 ひまり
■モーツァルト 彩 みちる
■ケルビム【天使】 希良々 うみ
■ケルビム【天使】 羽織 夕夏
■ラデッキー伯爵 眞ノ宮 るい
■パール伯爵 星加 梨杏
■ナポレオンの軍医 汐聖 風美
■ブロイニング家の執事 ゆめ 真音
■テレマン 縣 千
■ロールヘンの妹 琴羽 りり
■ケルビム【天使】 有栖 妃華
■青年ルートヴィヒ 彩海 せら
■ジュリエッタ・グイチャルディ夢白 あや
日程別キャスト
【A日程】
●宝塚大劇場公演
1月1日(金・祝)~1月7日(木)
1月15日(金)~1月26日(火)
●東京宝塚劇場公演
2月26日(金)~3月18日(木)
日和春磨
望月篤乃
麻斗海伶
朝澄希
花束ゆめ
莉奈くるみ
壮海はるま
天咲礼愛
蒼波黎也
絢斗しおん
麻花すわん
菜乃葉みと
和奏樹
琴峰紗あら
希翠那音
月瀬陽
華世京
華純沙那
夢陽まり
彩名美希
【B日程】
●宝塚大劇場公演
1月9日(土)~1月14日(木)
1月28日(木)~2月8日(月)
●東京宝塚劇場公演
2月26日(金)~3月18日(木)
一禾あお
琥白れいら
真友月れあ
涼花美雨
稀羽りんと
聖海由侑
愛羽あやね
紗蘭令愛
千早真央
愛陽みち
風雅奏
音彩唯
紀城ゆりや
海咲圭
美影くらら
愛空みなみ
霧乃あさと
夢翔みわ
天音ことは
藤影ゆら
※2月7日(日)15:30の部、2月8日(月)13:00の部終了後、引き続き行われるサヨナラショーには『シルクロード~盗賊と宝石~』出演者(A日程B日程含む)全員が出演。
【今から観る方必見】fff予習のポイント
今回は観劇レポの前に予習のススメを書きます。
私普段予習とか何もせずに挑むタイプですが、今回の公演に関してはTwitterでも予習必須との声が多く挙がっていたので、珍しく予習してみました。
予習、必須ですよ。
fffは本当にまっさらな状態の初見だと相当難しいので、開演前にさらっと予習できるようにポイントを2点にまとめました。
パンフレットを読み込むべし(全員必須)
結論。
パンフレットの、場面ごとにあらすじが書いてある部分を熟読してから観劇してください。
今回、当たり前に時系列が場面ごとで飛ぶので、一瞬頭の中「…?」ってなります。
開場時間にさらっと読んでおくと、悩まずに舞台に集中できますよ!
ネタバレ苦手な方は、第13場Aまで読んでおくと、結末のネタバレは踏まないので丁度いいかもしれません。
【ベートーヴェン生涯まとめ付き】主人公の人生を知っておくべし(時間のある方向け)
ベートーヴェンの生涯をさらっと把握しておくとより一層話が分かりやすくなりますよ!
≪ベートーヴェンの生涯≫
・1770年、ドイツのボンで生まれる。父親もテノール歌手。父から音楽の英才教育を受ける。
・17歳の頃、母親を亡くす。飲んだくれアル中の父親はろくに稼ぎもせず、ベートーヴェンはいくつも仕事を掛け持ちし家計を支える。
・22歳の頃、ハイドンに才能を見出されウィーンへ渡る。
・20代後半頃から難聴を患う
・1802年、恋人のジュリエッタにピアノソナタ第14番「月光」を献呈するも、ジュリエッタの家族の反対により破局。また、音楽家でありながら耳が聞こえなくなる苦悩を抱え、「ハイリゲンシュタットの遺書」をしたためる。しかし、音楽への強い情熱をもって苦境を乗り越える。
その後、今でも有名な交響曲第3番「英雄」(ナポレオンに向けて作曲)、交響曲第5番「運命」交響曲第6番「田園」を作曲する。
・40歳頃に全聾になるも、交響曲第9番を生み出す。(これが「歓喜の歌」ですね!)
・1827年、肝硬変により58歳で死去。
ここまでくれば予習は完璧です!
現体制最後の雪組を目に焼き付けましょう〜〜!
【ネタバレ注意】観劇レポート
1月12日の15:30公演に行ってきました!
この日はDVD収録日でした~~
私の拍手もしっかり映像(というか音声)に収録されてます!笑
いやほんと、ウエクミ先生すごすぎるわ・・・。
それでは、
ここから先はネタバレを含みます。
【冒頭】今しかできないレア演出
冒頭からめっちゃびっくりでした!!
初日にTwitterで見たお写真に、オケピからそびえ立つ山が写っていたのであそこで指揮振るんやろなあとは思っていましたが、
まさかオケピからたくさん登場するとは…!
インパクト強くてそこから一気に引き込まれました。
fffでオケが鳴り響いたときも、音大きすぎて椅子がビリビリっと揺れていました。世が世なら生オケでこれが観れたのかと思うととっても惜しい…!
本物のオケをだいもんが指揮するのも観てみたいですが、まあ仕方ない!
まさに今しか出来ない演出だったので、思い返してみたらレアだったな…と思えるようになりたいですね。
その後たしか爆発する映像のプロジェクションマッピングだったと思いますが、映像も綺麗でしたね!爆発して飛び散る砂?煙?がだんだん音符になっていくのも、遊び心があってステキでした。
いきなりぶっとぶ時系列と望海風斗のぶっ飛んだ歌唱力
これが予習必須たる所以です。
まずは第4場A。
時系列が飛んだ訳ではないですが、なんの脈絡もなく劇中劇が始まります。
前の場面で「演劇一緒に行こうね」的な話はしていましたが、まさか突然始まるとは。
確か希帆ちゃん演じる謎の女はここが初登場シーンでしたね。
銃を渡すシーンがなんとも某・黄泉の帝王…。
エリザベートに脳が支配されてしまったので、彼女は「死」なのかなと思っていました。
次に飛ぶのは第5場A。
ここは時系列が過去にぶっ飛びます。
幼少期から始めたらここまで予習いる!!とならなかった気がしますが、なぜあえて幼少期の場面をここに持ってきたんでしょう。
ウエクミ先生のお考えは到底私には分かりませんが、私的にはこう解釈してます。
憧れていたナポレオンへの不信感の強調。
過去の回想は、ナポレオンやゲーテに憧れてウィーンへ行く場面で終わります。
そして次の場面はナポレオンの戴冠式。
結局ナポレオンは革命を利用して人の上に立ちたかっただけだと謎の女に告げられ、笑われる場面です。
時系列順で構成すると、この憧れ→不信への落差が際立たなくなるので、あえてあの場面で過去の回想を挟んだのかなと思います。
憧れていたナポレオンへの不信感も相まって、次の場面、第5場G「ハイリゲンシュタットの遺書」へと繋がります。
いや~~~~
この場面の歌すごすぎました。
「歌い続けろ!」
「歌い続けろ!」
「歌い続けろ!」
退団公演でこの曲を歌わせるウエクミ先生、さすがです。
正直「上手い」「やばい」「迫力がレベチ」みたいな残念な語彙しか出てきませんが、本当に言葉を失う歌でした。歌で殴られている気分になりました。もちろん良い意味です。
これ、2回公演するのしんどいやろうなあ…。
こんな命を削るような歌うたえるタカラジェンヌ、だいもんだけですよ…。
退団はさみしいし悲しいですが、こんなにすてきな女優さんが世の中に放たれるのが楽しみでもあります。
だいきほの絡みに和んでしまう~ペンよりもパン~
fff最大の見所と言っても過言ではない第7場「ルートヴィヒの下宿」。
だいきほの絡みが最高でした~~~!
荒れ果てた部屋で創作活動を続けるだいもんの側に現れる謎の女希帆ちゃん。
あの場面、ほんとにコーヒーが欲しかったり片付けて欲しくて頼んでるのかと思っていたんですけど、今改めてパンフレットを読み返すと、「腹いせで雑用を押しつける」と書いてあり…。腹いせだったの!あれ!!笑
最初はちりとりも上手く使えなかったのに次の場面になると綺麗に片付いてるわご飯作ってもらえてるわで、至れり尽くせりすぎるよだいもん。
「ペンよりもパン!」
だいもんに、かわいくなったお洋服の値段を心配されるも、
「無料です」
名言です。
夢の中のナポレオンと炎
時系列ぶっとんでる話はさっき書きましたが、今度は国を超えます。一瞬で。
昔好きだったロールヘンがお産で亡くなったのをドイツのボンで聞き、倒れてしまったルートヴィヒ。
気がつくと、ロシアの雪原にいました。
え?????
ルートヴィヒの夢だそうです。
(ここで思わず神々の土地を思い出してしまう宙担。)
ここではBGMも何もなく、静かな空間でルートヴィヒとナポレオンが語り合います。
お披露目公演でダントンとロベスピエールが二人きりで語り合う場面を思い出しました。
どなたかがTwitterで、
ロールヘンが亡くなったと聞く場面で炎は消え、次の場面でナポレオンが焚き火をしている。伏線がすごいなあ、とおっしゃってました。
ナポレオンの焚き火は正確にはルートヴィヒの夢の中なので、
消えたと思っていた音楽への情熱は実は消えていなくて、かつて憧れていたナポレオンの夢を見ることで再び情熱を思い出し最後の第九へと繋がる。
音楽への情熱を思い出すきっかけはいつもナポレオンなんですね。
…と、思っていたんです。
よく見てください。
謎の女さん、炎持ってます。
ナポレオンが皇帝になったことを伝えたのは謎の女でした。
そもそも謎の女はルートヴィヒの想像の産物なので、彼に夢を見せることも可能かもしれません。(暴論)
はじめにナポレオンに憧れを抱いた場面は、謎の女はいなかった気がするので何とも言えませんが、
ナポレオンが苦悩し音楽の情熱が消えそうになったとき、再び彼の心を奮い立たせたのは、謎の女=ルートヴィヒ自身だったのかもしれません。
これはまさしくハッピーエンド【結末ネタバレあり】
ハッピーエンドと聞いていたものの、シリアス展開が続き「これはハッピーなのか…?」と疑いながら観てました。正直。
ところがどっこい。
謎の女の正体が分かってから最後に幕が閉まるまでの短い時間で、一気に場の雰囲気が変わりました。
これはハッピーエンドです。
謎の女はルートヴィヒの想像の産物ですが、これは誰しもが心の中に飼っている「不幸」でした。
「慈しまれた不幸の、喜びの歌」
有名な交響曲第9番、中でも最も有名であろう「歓喜の歌」を、このように解釈しシリアス担当でおなじみの雪組、しかも史上最強歌うまトップコンビの退団公演に持ってくる。
ウエクミ先生に足向けて寝れん。
お披露目公演のショー「SUPER VOYAGE」で、二人で銀橋で歌っていた第九も思い出してしまいました。
あああああああああああああ本当に退団なのね…
これで終わりか…次のショーも目に焼き付けな…
と思いながら拍手してたらまさかの。
本当に嬉しかったです。湧きます。
みんな(少なくとも私がフォローしている方々)は、示し合わせたかのように最後の演出を匂わせてすらいなかったので、心から驚いたしものすっっっっごく嬉しかったです。
私も詳しくは書きません。
まだ観てないけどここまで読んでしまった方がもしいるのなら、
楽しみにしててくださいね!
おわりに
fff、初見じゃやっぱり難しかったので可能ならもう1度観たい…。
今回1枚しか取っていないので、あとは配信とDVDで観るしかないですね。
宝塚大劇場公演も、東京公演も、無事に駆け抜けられますように。
私はここはこう思う!とかがあれば是非教えてください!
Twitterでもブログのコメントでもお待ちしています。
●Twitter
観劇三昧OL(ブログ用)@musical42
もえか(感想つぶやいたり用)@moeka42musical
それでは
おあとがよろしいようで。
コメントはこちら