こんにちは。観劇三昧OLです。
神戸国際会館こくさいホールで行われていた、劇団四季『コーラスライン』に行ってきましたー!
有名な作品の割に見に行ったことなかったんです。
それでは観劇レポート、レッツゴー!
概要
あらすじ
ショービジネスの街、ブロードウェイ。
劇団四季公式サイト『コーラスライン』作品紹介ページ「ストーリー」より引用。
舞台上には1本の白いライン―――コーラスライン。
新作ミュージカルでのコーラスダンサーを選ぶオーディションが行われている。
最終選考に残った17人が、1本のラインに並ぶ。
演出家ザックが彼等に問いかけた。
「履歴書に書いてないことを話してもらおう。君たちがどんな人間なのか」
姉さんのレッスンにくっついていっただけなのに、いつの間にか自分がダンサーになっていたマイク。
複雑な家庭環境の中で、何もかもが美しく夢のようなバレエに憧れたシーラ、マギー、ビビ。
音痴のクリスティン。
高校の芸術コースで落ちこぼれて、独学で女優になったディアナ。
美容整形を受けてからどんどん仕事に恵まれるようになったヴァル。
女装のショウで踊っていたポール。
そしてザックのかつての恋人で、スターへの階段を踏み外し、もう一度やりなおそうと戻ってきたキャシー。
戸惑いながらも、一人一人が自分の人生を語りはじめた。
自分の人生では誰もが「主役」であり、境遇も悩みもそれぞれである。
選考が進んでいくうちに、ポールが足を痛めてしまう。
全員がかけより手を貸す中で、オーディションの下、共に舞台を目指す仲間意識が生まれていることに気がつく。
そんな中、演出家ザックは皆に問いかける。
「もし、今日を最後に踊れなくなったらどうする?」
「悔やまない 選んだ道がどんなにつらくても全てを捨てて生きた日々に悔いはない」
そして最終決定は下された。
https://www.shiki.jp/applause/chorusline/story/
キャスト
ザック 荒川務
ラリー 菊池俊
ダン 佐々木玲旺
マギー 中山理沙
マイク 森田一輝
コニー 髙野唯
グレッグ 松下湧貴
キャシー 宮田愛
シーラ 髙岡育衣
ボビー 竹内一樹
ビビ 服部知佳美
ジュディ 多田毬奈
リチー 岩崎晋也
アル 手島章平
クリスティン 濵絢音
ヴァル 三平果歩
マーク 松本拓也
ポール 村田晃一
ディアナ 原田千弘
フランク 杉窪志為
ロイ 紙谷昇世
トム 松井龍太郎
ブッチ 神田瞬
ビッキー 石村知幸
ロイス 小城かえで
トリシア 田原沙綾
観劇レポート
美しいダンス
冒頭、舞台奥の鏡に向かってレッスンをする24人。
役に合わせてちょこちょこ失敗するんですよね。
上手い人がほどよく失敗するのって相当難しいと思うんですけど、ターンが回りきれなかったり振りが怪しかったり。
指摘されて次のグループにいってしまう。
見てて冷や冷やする自分がいました。
凄いですよね。わざとらしくない失敗。
一人一人が語り出す場面も、唐突に全員で踊り出す場面も、もちろんONEも、体のラインが綺麗で角度までそろっていて本当に美しかったです。
ひとつ言う事があるとすれば、
普段宝塚を見慣れていると、大人数で華やかな衣装のラインダンスが当たり前なんですよね。
最後、ちょっと地味だなあ…と思ってしまいました。ごめんなさい。笑
踊れなくなったらどうする?
個人的にこの部分が1番好きでした。
体力的にも寿命が限られてくるダンサーという職業をどう続けていくのか。踊れなくなった時、すぐに諦められるのか。
私はダンサーでも俳優でもないのでリアルな気持ちは想像するしかないですが、
安定しなくても、毎回毎回オーディションを受けないといけなくても、それでも好きだからステージに立って踊ることを選んだ人達が
どのような答えを語るのか、とても興味深かったです。
「仕事が無くなってきている」という台詞は、1年前ならただの「台詞」として聞けたかもしれませんが、
今はそれが「現実」として迫っていて、
自分たちではどうにもできない大きな力に阻まれている苦しさが痛いほど突き刺さりました。
この台詞が「ただの台詞」として聞ける日が早く来ますように。
台詞の語り方について
一次審査(?)→一人一人の自己紹介→「踊れなくなったらどうする?」→結果発表→フィナーレ
が大きな流れになっています。
はじめや「踊れなくなったらどうする?」の問いかけの部分、フィナーレはとても心に残りました。
この章で言いたいのはそこではなく、
一人一人の自己紹介の部分です。
私自身が疲れているのもあったのかもしれませんが、
間延びしているように感じました。
この部分、歌少なめなので、語りで魅せなきゃいけない。
でも、その語りが少し単調な気がしてしまったんです。
母音法のせいかなと勝手に解釈していますが、
ビビ、マギ、アル、クリスティンあたりが少しつらかった…。
母音法は聞き取りやすくて好きですが、
時に登場人物の心の声をかき消してしまう気がしました。
台詞が分からないより随分マシだと思います。
なんでだろうな、同じ四季でもノートルダムの鐘は辛すぎるぐらい言葉が響いてきたのに。
背が小さくて子役しかもらえないコニーあたりからは楽しく見れました。
推しキャラはヴァルですね。歌もダンスも生き方も最高。(彼女ならきっと「サイコー」って言いそう)。
三平果歩さん可愛すぎる。
勝手に、CATSみたいに一人一人曲があるのかなあと思っていた節もありますし、
私が疲れていたのもあったと思うので
あくまで個人の意見です!
おわりに
あらゆる人種、ジェンダーを取り上げて、でもそれを特別な材料にする訳ではなく、「踊るとは、ダンサーとは」という物語にまとめたのが、
さすが超有名BWミュージカル…
ONEやダンスばかり取り上げられるイメージがありましたが、とてもメッセージ性の強い作品で、1回観ただけでは足りなかったです。
今回はなんの予習も無しに挑んだので、
また次観に行く機会があれば、サントラを聴き込んでいかねば!
個人的ハイライトは、結果発表の瞬間、隣に座ってた若めの男の子が号泣してたことですね。笑
彼もダンサーなんだろうか。四季目指しているのだろうか。
頑張ってほしいですね。
それでは
おあとがよろしいようで。
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