【備忘録】月組バウ『LOVE AND ALL THAT JAZZ』

宝塚歌劇

こんにちは。

観劇三昧OLです。

先日、月組バウホール公演『LOVE AND ALL THAT JAZZ』を観ました。

人生で初めてのバウホール。

友会さんが珍しく微笑んでくれたため、

4列目センターブロックという恐ろしい程に良い席で観劇することができました。

友会さんには感謝です。

全体的な感想でいくと

風間柚乃氏歌上手い!貫禄ある!

きよら羽龍ちゃん歌上手い!かわいい!

に収束するので、

今回は特に気になった2点についてつらつらと述べていこうと思います。

解釈違いや記憶違いがあるかもしれませんので、

間違いやご意見などありましたらコメントをお願いします。

それでは、

レッツゴー!

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ラストはハッピーエンド?

2幕終盤。

風間柚乃さん演じるルーカスは、極寒の中、国境を渡りアメリカの森を抜けてモントリオールへ向かう道のり。

この場面はなんと舞台にひとりきり、物語を進めるのはルーカスの歌のみ。

風間柚乃さん、圧巻の歌唱でした。

風間さんだからこそ成立した場面だと思います。

演技力、歌唱力、体力の三拍子が揃っていないと事故りそうな構成。

トップさんの退団公演のような儚さ、力強さ、観客を惹き付けて離さない力がありました。

歌っている内に唐突に冬が終わったのにはびっくりしましたが、これもまあご愛嬌。

歌と芝居の力で納得させられると見込まれたのかしら。

さすが風間柚乃…おだちんなんてもう呼べない…

歌い終わり、季節は春へと進み、いつの間にかモントリオールに到着したルーカス。

舞台上では、きよら羽龍ちゃん演じるレナーテとルーカスの間を遮るように他の出演者の皆さんが踊り、フォーメーションを変化させます。

疑り深い私は、ここでまた一悶着あるのかと身構えていました。

ところがそんな様子は無く、段々近づいていく2人

最終的に2人は再会し、感動のクライマックスに。

平和に終わった…と安堵したものの、どこか現実味のない展開にひとつの考えがよぎりました。

これはルーカスの見ている幻覚…?

実はまだまだ冬で、森の中でこと切れる寸前のルーカスが見ている夢…?

何より私が不思議に思ったのは、2人を遮るように踊るモントリオールの人々の描写でした。

そりゃまあすぐに出会うより焦らすほうがドラマチックですが、私の気持ちとしては一刻も早く2人は再会してほしい。笑

そこに居ると分かっているのに届かない。

姿は周りの人々に紛れてちらちらとしか見えない。

踊る人々=雪や寒さに置き換えると、レナーテとの再会は全ての苦しみから解き放たれた(=亡くなった)ルーカスが最後に見た夢なのかなあ…

なんて、1人で妄想するのでした。

もちろん本当にルーカスが冬を超えた説もあると思います。

真相は分かりませんが、あえて解釈の余地を残すことで終演後もその作品を考えるきっかけを与え、

結果として作品の余韻にたっぷりと浸れる素敵な終わり方だなと思いました。

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ジャズ場面の挿入

芝居の場面が終わった後、幾度となく挟まるジャズ歌唱&ダンスパート

場所はルーカスが経営してたバーだったりイギリスだったり色々ですが、

芝居と芝居の間に挟まるこのジャズパートは、

重たい展開の続く芝居の中でひとときの心休まる瞬間でした。

もしかするとこの部分は、

当時の人々の思いを追体験できるようになっていたのかもしれません。

世界中で人が人を殺していて、

信じているものが違うだけで排斥され、

指導者が好まないものは全て排除されていく。

そんな状況の中、

音楽だけはひとときの安らぎを与えてくれた。

このような、音楽、とりわけジャスにかける当時の人々の思いや熱と似たようなものが

私たちにも自然に湧き上がるような構成になっているのが面白いなと思いました。

最初は芝居→プチショー→芝居という展開に面喰らいましたけどね。笑

ジャズパートの出演者さん、みんな楽しそうに歌い踊ってて

汗がきらめいているのがまた良かったです。

本編終了後のSING SING SINGは、

熱い。とにかく熱い。

月組子さんのエネルギーが客席に放出されていました。

私は元吹奏楽部員なのですが、SING SING SINGは何度も演奏したことがあるジャズだったので

昔のことを思い出して血が騒ぎました。

最後にギラッギラの姿が見られて大満足でした。

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おわりに

いや〜〜〜

とてもよかった!

風間柚乃さんの歌・ダンス・芝居の安定感が素晴らしかったです。

後日Twitterで知ったのですが、1幕で敵役だった方が2幕では味方役になっていたり、その逆があったりしたのですね。

月組さん詳しくないあまりに見逃した…大変申し訳ない。

一つの作品で両方の立場に立てるのは、やはり芝居の勉強にもなるのかしら。

悪役に必要な、観客のの心をザワザワさせる力も

味方役に必要な、観客が思わず応援したくなるいじらしさ、健気さも

両方出せるようになると役の幅が広がりそう。

やっぱり宝塚はタカラジェンヌにとっての学び舎なんですね…。

おっと、話が逸れてしまいました。

次の月組さん観劇は『今夜、ロマンス劇場で』を予定しています。

映画がとても素敵だったので今から楽しみ!

もっと月組さんのことも勉強して観劇したいと思います。

それでは、

おあとがよろしいようで。

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