こんにちは。
観劇三昧OLです。
ロミジュリ、2/28の15:30公演行ってきました!
今日は感想をずらずら書き連ねていきます。
それでは、
レッツゴー!
B日程出演者
●主な出演者
ロミオ 礼真琴
ジュリエット 舞空瞳
ロレンス神父 英真なおき
モンタギュー卿 美稀千種
モンタギュー夫人 白妙なつ
キャピュレット卿 天寿光希
ヴェローナ大公 遥斗勇帆
ピーター 輝咲玲央
キャピュレット夫人 夢妃杏瑠
ティボルト 瀬央ゆりあ
死 愛月ひかる
ベンヴォーリオ 綺城ひか理
パリス伯爵 極美慎
乳母 有沙瞳
マーキューシオ 天華えま
ジョン 天路そら
愛 希沙薫(B日程のみ出演)
●その他全日程出演者
音波みのり
大輝真琴
紫月音寧
漣レイラ
ひろ香祐
紫りら
音咲いつき
拓斗れい
朝水りょう
桃堂純
彩葉玲央
澪乃桜季
夕渚りょう
天希ほまれ
湊瑠飛
華雪りら
小桜ほのか
蒼舞咲歩
七星美妃
桜里まお
隼玲央
●B日程のみの出演者
朱紫令真
煌えりせ
夕陽真輝
彩園ひな
天飛華音
紅咲梨乃
奏碧タケル
水乃ゆり
澄華あまね
侑蘭粋
星咲希
瑛美花れな
御剣海
凛央捺はる
透綺らいあ
稀煌かずと
鳳花るりな
星影なな
瞳きらり
彩紋ねお
乙華菜乃
飛翠真凜
朝稀さいら
愛月ひかるの圧倒的存在感
美。
とにかく美。
頭から足まで全部綺麗。
特に印象深かったのは2点。
1点目は冒頭、キャピュレット&モンタギューが戦い始める直前の部分。
音に合わせて死が手を伸ばして、伸ばした方向からライトが当たるところ。(斜め右→斜め左→上とかそんな感じ)
「死が支配している国、ヴェローナ」感満載。
めちゃくちゃかっこいい。
ここからあとは、力強さよりもしなやかさとか色気の要素の方が大きくなるから
かっこよ!!!ってなる貴重なシーンです。
2点目は、誰かが死を迎える場面で魂を喰らうところ。
たっぷり時間使って手で掴んでる魂を飲み込む動きが妖艶で美しい。
伏し目がちにして魂見つめて、だんだん目線(というか顔ごと)上に持っていきながらひと飲みするその動きだけで愛ちゃんファンは死ねる…
死ってやる人によってこんなにも違うのかと改めて実感です。
DVDで見たことある真風さんとか麻央侑希さんの死は、自分の元にグイグイ呼びこんでくる感じの死。
愛ちゃんの死は、こっちに来たいなら来れば…?(エロい目)って感じで、自分の魅力を最大限に使って相手から来させるように仕向けるような死。
死のお役って2番手さんがやるようなイメージなかったですが、2番手さん(というか愛ちゃん)がやることで、グッと存在感が増すし、裏の主人公って絶対この人ですよね、っていう説得感が増す。
路線に乗ってる若手がやるとまだまだグイグイ引き込んでくるけど、頂が見えてる人がやるとその圧倒的存在感に脳かどっかの器官がやられて自ら近づいてしまうのかしらね。
存在そのものが美しすぎて目が離せませんでした。
霊廟のシーンは9割死を見てた…
ジュリエットが死ぬ場面も、どんな顔で魂食べるのか見たすぎて一生上手側をオペラで覗いてました。
Twitterでも色んな人が言ってるけど、愛ちゃんの死はトートに近いなと思います。
しかも、東宝でもウィーンでもなく宝塚のトート。というかまあ様のトート。
ストレートヘアーやからそう見えるだけ…ではないはず。
井上トートみたいにナヨナヨストーカーでもなく、城田トートみたいにオラオラ系でもなく、
見つめられたら抗えない、艶っぽい魅力で落とそうとするところがとても近い気がします。(いや別に落としてるわけじゃないやろうけど。笑)
こうなってくるとA日程の天華えまさんもめちゃくちゃ楽しみ…。
強いジュリエットと死へ駆けていく2人
Twitterでも話題やったバルコニーのシーン。
すぐ行くわ!
今行くってば!!
めちゃくちゃ素のジュリエットなのは噂に聞いてたけど、ほんまにそのへんの高校生がオカンの呼びかけに答えてる感じで客席もクスり。
今までのジュリエットって
すぐ行くわ〜
今行くってば〜
って語尾伸ばすのしか聞いた事無かったから、ばっ!!!って語尾ぶった切る言い方がとても新鮮でした。
東宝にも引き継がれるんかな。六花ちゃんとか似合いそう。
たぶんあの場面で笑いが起きるのは日本だけ、いや、今回の星組公演だけです。笑
別にロミオも大人しいわけじゃないけど(バルコニーよじ登ってるし)、猪突猛進型のジュリエットのおかげで少し柔らかく見える。
そんな2人やからこそ、死へ向かう疾走感がすごいし、2人が出会ってから死ぬまでのスパンが短いことがひしひしと伝わってきました。
恋に恋してる同士が出会ってしまって、好き!好き!好き!って感情で目の前が見えなくなってるような感じがとても危うくて、2人だけの世界が出来上がっている感じが強かったです。
ロミオも突発的な感情でティボルト殺してるし、ジュリエットも死んだロミオの短剣でほぼ迷いなく自分刺してるし、この話ってそもそも「究極の若気の至り」なんやろうけど、今までそんなふうに思わなかったんですよね。
東宝ver.はもっと「儚い恋」のイメージがあったので、それに比べるととてもエネルギッシュで危なっかしい。
よりリアルな10代の恋愛のように思えました。
今まで観てきたやつではそんなこと感じなかったのは演じてる人がリアル10代じゃないから?
ことなこはフェアリーやから何でもできる?
今までは、ふとしたときの表情とか仕草とかセリフの言い方とか、そんなものから儚さを感じ取っていたのかしら。
今回はそれが全く無くて、その代わり若くてエネルギッシュでパワフル。
ちえねねの時もこんなんやったかなあ。
今まで見たことあるロミジュリより確実に死までの距離が近かったように感じたので、東宝・宝塚共にDVD見返してみようと思います。
何が違うんやろ。
宝塚版のここが好き。ラストのデュエットダンス
東宝ver.は2人が死んだ後、
キャピュレット家とモンタギュー家が和解し両家でAimer歌唱→十字架に磔られる形で死が死ぬ→カテコ
っていう流れですが、宝塚は2人が死んで両家和解で終わるんじゃなくて、その後に天国(?)でデュエットダンスの場面が追加されてるのがとても好きです。
死後2人が結ばれたのが分かることによって、悲しいお話もいくらか救われる気がします。
多分、両家和解→すぐにショーの流れだと、心の整理がつかないというか、生きてるあんたらは楽しそうでええなあ!!!!って私は思っちゃいそうなので、(まあショーの冒頭出てくるのは亡くなったティボルト役ですが 笑)
天国で幸せそうに踊ってるのが見れると気持ちが楽になります。
あのダンスめちゃくちゃ多幸感ありますよね。
2人でキャッキャしながら追いかけっこして、最後は最高級のスマイルでほっぺたくっつけてこっち向いてくれるところ。
あそこ見ると、あーーー宝塚最高だよーーーーーってなります。
できればこの世で2人には幸せになってほしかったですが、せめて天国で幸せになれてよかったなと思います。
そういえばあの場面、ロミジュリの後ろで愛と死が重なって、まるでヨガしてるようなポーズ決めてますが、あれ何なんでしょうね。
そういえば何かの記事で、今回の作品の潤色を手がけた小池先生が「愛と死の相克」がどうのこうのと言っていたような…。
そもそも「相克」の意味も分からなかったので、調べてみました。
「愛と死の相克」
私が読んだのは上の記事でした。
以下、一部引用です。
平成22年春、演出家の小池氏は(中略)海外の公演にはなかった新しい役を取り入れようと考えていた。
「フランスやロシアの公演ではせりふのない『死』という役がすでにあった。宝塚版ではそこに『愛』という役を加え“愛と死の相克”をテーマに追っていく形をとったんです」
「宝塚星組「ロミオとジュリエット」礼真琴、トップのシンデレラストーリー」産経WEST 2021年2月25日公開(最終閲覧2021年3月6日)
https://www.sankei.com/west/news/210225/wst2102250002-n1.html
そう‐こく〔サウ‐〕【相克/相×剋】
Weblio辞書「相克」より引用(2021年3月6日最終閲覧)
[名](スル)
1 対立・矛盾する二つのものが互いに相手に勝とうと争うこと。「理性と感情が―する」
2 五行(ごぎょう)説で、木は土に、土は水に、水は火に、火は金に、金は木にそれぞれ剋(か)つとされること。五行相克。→相生(そうせい)
https://www.weblio.jp/content/%E7%9B%B8%E5%85%8B
「互いに相手に勝とうと争うこと」…?
愛と死が争っているようには、私は感じませんでした。
どちらかというと、死が楽しんでいるのを愛は見守るしかない…って感じを受けました。
ついでに相克の対義語も調べてみると、「相生(そうしょう)」という言葉が出てきました。
そう‐じょう〔サウジヤウ〕【相生】
Weblio辞書「相生」より引用(2021年3月6日最終閲覧)
《「そうしょう」とも》
1 ⇒そうせい(相生)
2 相性(あいしょう)がよいこと。また、相性。
https://www.weblio.jp/content/%E7%9B%B8%E7%94%9F
相性がよいこと!お!
ついでに、「相生」は「あいおい」とも読みますよね。「そうしょう」の説明の前に「あいおい」の意味が書いてありました。
あい‐おい〔あひおひ〕【相生】
Weblio辞書「相生」より引用(2021年3月6日最終閲覧)
1 一緒に生育すること。
2 一つの根元から二つ幹が分かれて伸びること。また、2本の幹が途中で一緒になっていること。
3 「相生挿し」の略。
4 「相老(あいおい)」に同じ。
https://www.weblio.jp/content/%E7%9B%B8%E7%94%9F
2番の意味がすごく気になりました。
「一つの根元から二つ幹が分かれて伸びること。」
天国のデュエダンの場面、愛と死は狭いところに重なって立って、それぞれ右と左に手を地面と平行にしてまっすぐ伸ばしてますよね。(解像度低くてごめんなさい)
ひとつの幹から分かれて伸びてる・・・ように見えません??(無理矢理)
「愛」と「死」は表裏一体の概念です。
*愛:エロス=性=生きる本能・衝動
死:タナトス=死への衝動
生者の世界では対立関係にあるかもしれませんが、愛が死の世界に内包されるとどうなるのでしょう。
そもそも表裏一体と言うことは、両者間にある壁は薄いものです(たぶん)
小池先生は、「愛と死の相克」とおっしゃっていますが、愛が死の世界に取り込まれた場合、対立関係ではなくなり「相生(そうしょう・あいおい)」になるのではないでしょうか。
だからこそ、天国で二人が多幸感あふれるダンスを踊っている後ろで、愛と死が重なり二つに分かれているような「相生(あいおい)ポーズ」を取っているのではないでしょうか。
・・・ずいぶんと無理矢理&哲学好きには怒られそうな仮説ですが、なんとなくヘンテコリン(失礼)なポーズだったので気になってしまいました。
最初はヨガみたいって例えたけど、本当にヨガであんなポーズあるとか?
何か知ってる人いたら教えてください!
おわりに
結論、
B日程めっっっっちゃくちゃ良かったです。
これが全編円盤に残らないのは勿体無い…
前の星組公演の時はBlu-rayなら両方のバージョン収録してたのに…
今のところ、3/7のライブ配信でしか映像で見る機会は無いみたいですね。
劇団さん!B日程も円盤ほしい!!
そして死のスターアングルをくれ!!!
この祈りが届きますように。
それでは、
おあとがよろしいようで。
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